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ラスベガスは物価が安い都市ではありませんが、カジノ内の飲食の値段はめちゃくちゃ高いです。この現象はネバダ州に限ったことではなく、全世界のカジノにおいて、コーヒーの値段が普通よりも高くなっています。その理由はなぜか、不思議に思ったことはありませんか？

競争相手の不在

カジノでは、駐車場の管理から清掃まで、敷地内の全てを一括運営しているケースがほとんどです。そのため、カフェやレストランもカジノ運営企業が所有しており、敷地内では競争相手がいない環境になっています。

カジノ内にカフェが1つしかなければ、好きなように値段を設定できます。競争がないので、カジノ外でコーヒーがいくらで売られていようと関係ないからです。カジノ内に複数のカフェがある場合でも、運営している主体は同一なので、やはり競争はありません。

お目当てはコーヒーじゃない

実質的な競争相手がいないことに加えて、カジノにはもう一つ有利な点があります。カジノの客層が、普通のコーヒー好きとは違うということです。熱心なギャンブラーやカンファレンスの参加者など、カジノでコーヒーを飲む人は、他のことに夢中になっており、自分が飲むコーヒーやその価格についてはあまり深く考えません。

このような客は、一般的な消費者とは異なり、一番「お得な商品」や、できるだけ安い価格のコーヒーを探したりすることはまずありません。ほとんどの場合、その都市で一番安いコーヒーを探すために時間やエネルギーを割かないのです。

ラスベガスの大型リゾートではいくら？

理論とは逆に、カジノの場合は規模が大きいほど、コーヒーの値段も高くなります。ラスベガスの大型リゾートでは、コーヒーの値段は最も高くなっています。例えば、フラッペはカジノ外のミルクシェイクの2倍の値段で売られています。

このような不思議な価格が設定されている主な理由は、上記の通りです。特に、ラスベガスの大型リゾートでは、ルームサービスやロビーに素敵なカフェがあるので、わざわざ外に出て地元のコーヒー店にまで足を運ばないのです。

ギャンブル産業の利益に貢献

どう考えても、カジノ内のべらぼうに高いコーヒーの値段は、高品質のコーヒー豆だとしても正当化できません。では、実際には何に対してお金を払っているのでしょうか？実は、カジノがコーヒー1杯から過剰な料金を徴集するたびに、レストラン内のギャンブラーが無料で朝食を食べられるようになります。つまり、コーヒーの過剰価格は、ギャンブル産業全体の利益に貢献しているのです。

街中でコーヒーを購入する際には、スタッフの人件費や調達費、家賃などに対してお金を支払います。カジノでは、ギャンブル産業のコストをカバーするために、過剰な料金が発生します。上記のように、カジノでコーヒーの値段が高くなる理由はいくつかあります。もしこれから皆さんがカジノでコーヒーを注文することがあれば、何故このように値段が高いのかご理解いだけることでしょう。